2007.10.15 Monday

家日和

ビター&スウィートな<在宅>小説。家庭・家にいる人をテーマに、よくここまでいろいろな話が書けるものだと感心する。

6つの短編がおさめられているが、どれも面白く、また少しほろっとさせられたりして、楽しく読める。

インターネットオークションやロハスにはまってしまう専業主婦や家事にいそしむ失業夫。自分の城づくりに励む妻と別居中の男など、色んなタイプの家庭人が登場する。どれも現実にありそうな設定で、くすりと笑えてしまう。

伊良部先生シリーズほどハードな笑いはないけれど、少し笑えてどこか心にポッと灯がともったような暖かさが残る短編集である。


2007.04.14 Saturday

サウス・バウンド

型破りな父に翻弄される家族を少年の視点から描いた長篇。

東京での家族を描いた第一部と、西表島へ移住してからの様子を描いた第二部の二部構成になっている。

とにかく、元過激派の父親がどこに行っても警察沙汰やトラブルを巻き起こす。しかし、東京にいる時は特に定職につかず、ブラブラしていた父親が西表島に引っ越してからは毎日人が変わったように働くのが面白い。

彼には都会の生活よりも自然の中での原始的な生活が向いているのだろう。そんな父親に振り回されっぱなしの息子をはじめ、家族の絆は田舎の生活を始めるようになってから、より強くなっていく。

自給自足のうえ、足りないものはお互いに分け合う島の生活は、より人間的で家族の大切さを再認識できる。そして、現代人が忘れてしまった何かを思い起こさせてくれる。


2007.01.28 Sunday

ガール

キュートで強い、肚の据わったキャリアガールたちの働きぶりを描いた短編集。

登場する5人の30代のOLは既婚者、独身、シングルマザー、と色々だが、皆それぞれ元気でたくましい。奥田氏特有のユーモアもちょっぴり利いていて読んでいて、楽しくなってくる。

こういうOLの人達ってきっといそう・・・と思えるほど現実味もあり、共感も覚える。5人のOLたちは職場で悩み、試行錯誤しながら話の最後には少しだけハッピーになっている。

遠いOL時代の自分自身を懐かしく思い起こさせてくれた一冊だった。


2006.11.07 Tuesday

真夜中のマーチ

男2人と美女1人プラス犬1匹、獲物は10億円。完全犯罪目指して四苦八苦・・・。

奥田作品特有の軽快なストーリー展開についつい夜が更けるのも忘れて読んでしまう面白さ。ヤクザが出てきたり、なんとも怪しげな中国人が出てきたりと、ヤバイ話になりそうな雰囲気ながらも、全くハードボイルド感がないコメディ小説である。

男2人には今どきの日本の若者(2パターン)を見せられたみたいで、ちょっぴり複雑な思いが残る一冊。

2006.10.25 Wednesday

トンデモ精神科医 伊良部一郎シリーズ

伊良部総合病院地下にある精神科の医師、伊良部一郎。今日も様々な悩みを抱える患者が訪れる。そこで待ち受ける前代未聞の出来事をまとめた短編集。

訪れる患者達も少し変だが、治療する医者もそれに輪をかけて変なヤツなのである。とにかくお腹を抱えて笑える小説。

一度我を忘れて笑いたいと、笑いに渇望している人には超おススメのシリーズである。ちなみに「空中ブランコ」は直木賞受賞作。

イン・ザ・プール
空中ブランコ
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