2008.02.21 Thursday

二十四時間

24の時間帯、24の痛切な記憶。自身に取材した連作短編小説。

24の時間帯それぞれに刻まれた体験を小説仕立てで描いている。恐怖体験あり、不思議な話あり、心打つ内容あり、と様々だが、乃南氏が歩いてきた人生の一部を垣間見ることができる。

個人的には、時系列順に並んでいる方が読みやすいし、分かりやすいと感じた。でも、それも筆者の意図するところなのかもしれない。


2007.12.16 Sunday

いつか陽のあたる場所で

ワケあって下町は谷中で新生活を始めた芭子(ハコ)と綾香。秘密を抱えて暮らす女2人を描いた物語である。

前科をもつ者の健気にひっそりと、また、逞しく生きている姿を描いた小説は少ないと思う。罪を償って出てきても、一度押された烙印は消えない。一生重い何かを背負って生きていかなければならない。

そんな中、明るく夢を追う綾香とひっそりと自分を殺して生きている芭子は対照的である。

「ボクの町」「駆けこみ交番」でおなじみの高木巡査が登場し、芭子に気のあるそぶりを見せるところは笑いを誘う。


2007.10.27 Saturday

駆け込み交番

新米警官・高木聖大が駆け回る。「ボクの町」の続編となる小説だが、こちらだけでも充分楽しめるようになっている。前回より少しだけ成長して、警官らしくなった聖大が見られる。

聖大が表の主役なら、裏の主役は「とどろきセブン」こと老人7人衆だ。身近で起こる理不尽な問題を探し出し、自分たちなりの解決方法を見つける「裏の活動」をやっている老人グループである。彼らは第2、3話で犯罪スレスレのことをやらかし、人助けをする。

まだまだ続編がありそうな終わり方。どんどん成長していく聖大警官を見てみたいと、期待が高まる一冊。



2007.09.20 Thursday

ボクの町

警視庁巡査見習い・高木聖大が繰り広げる抱腹絶倒で前代未聞の警察小説。

警察手帳にプリクラ貼って耳のピアスが手放せない「今ドキの若者」聖大と町に暮らす人々との交わりが、温かく描かれていて非常に面白い。

お巡りさんの仕事も詳しく書かれていて、住民の“駆け込み寺”的な存在である交番の仕事の大変さもよくわかる。警察官に対する気持ちを新たにした。

短気でドジばかりで、警察官に向いてなさそうな聖大が、ある事件をきっかけに少しだけ変わっていく。大きく変わらないところがこの小説の面白いところ。

警察官を志す人に読んでもらって、感想を訊いてみたい一冊である。


2006.10.28 Saturday

風の墓碑銘:音道貴子シリーズ第6弾

女性刑事音道貴子を主人公にしたシリーズ6作目。

東京下町で解体工事中の住居跡から3人の白骨体が発見され、その捜査中に住居の家主だった認知症の老人が何者かに撲殺される。旧知の滝沢警部補とのコンビで事件を解決に導いていくいわゆる警察小説。

細かいところで ? と感じる部分はあるけれど、人間の怖さを見せつけられたような犯罪サスペンス。シリーズだが一作目から読まなくても結構楽しめると思う。

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