2007.06.19 Tuesday

影踏み

深夜、寝静まった民家を狙い現金を盗み出す忍び込みのプロを「ノビ師」と呼ぶ。そのノビ師の男と双子の弟、そして1人の女性との魂が絡み合うハードサスペンス。

ノビ師になる前は法曹界を目指していただけあって、主人公修一はさすがに頭が切れる。彼の周りで起こる様々な事件の真相を次々と解き明かしていく。泥棒にしておくには惜しい逸材である。

足を洗って想いを寄せる女性と一緒に暮らしていくことはできないのか。15年前、自宅の火災と共に命を落とした弟への思いを整理することはできないのか・・・。1人の孤独な男の人生に対して、様々に複雑な思いが巡る一冊だった。



2007.06.09 Saturday

似顔絵婦警・平野瑞穂のひたむきに職務に立ち向かう姿を描いた警察小説。

警察という狭い組織の中で、いいように使われている婦警の現状や苦悩が鮮明に書かれていて共感を呼ぶ。

犯罪は直接の被害者だけでなく、思いもよらないところまで不幸の波紋を広げて、いろいろなものを踏みにじってしまうということも、この本を読んで改めて思い知った。

瑞穂の、職務に対するひたむきさや真っ直ぐな気持ちは警察官の理想であると思う。


2006.12.17 Sunday

看守眼

長年培った「看守の勘」により、マスコミを賑わした事件の真相を見抜く表題作「看守眼」他5編をおさめた短編集。それぞれ味わい深く、主人公の人生がこと細かく描かれている。

「自伝」は後年のどんでん返しが見事だし、「口癖」は何気なく口にした口癖で正体がばれてしまうところに人生の妙を感じる。自分の足を引っ張ろうとしていたのはライバルの男ではなく、同じ課の思いもよらぬ人物だった「秘書課の男」も面白い。

小説の中だけではなく、もしかしたら、実際に起こりうるかも、という事柄をうまく描ききっている。

2006.11.27 Monday

半落ち

病苦の妻を扼殺した警察官の犯行後2日間の空白について、6人の男達が迫る犯罪ミステリー。

半落ち状態の犯人がひたすら隠している事柄が何なのか。興味をそそられ、最後まで一気に読んでしまった。

意外な、それでいて感動の結果が・・・。ただの警察小説と片付けられない作品である。

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