2007.10.16 Tuesday

小美代姐さん愛縁奇縁

人気芸者小美代の愛とご縁の物語。前作「小美代姐さん花乱万丈」でおなじみの小美代こと美代子の愛の行方を描いたもの。

前作では語られなかった美代子の色恋を中心に物語が進んでいく。戦後の大変な時代を明るく逞しく生きていく美代子はまさしく女の鏡。芸者という自分の職業に誇りを持ち、頑張っている彼女には本当に頭が下がる。

かといって、女だてらにどうの、ということはなく、きちんと男性を立てることも忘れない。時代が時代だからと言えばそれまでだが、現代人も少しは見習わないとなあ、と思う部分も結構ある。


2007.05.16 Wednesday

馬琴の嫁

滝沢馬琴のひとり息子と結婚した、土岐村てつ の一生を描いた著者にとっては初めての時代小説。

滝沢家へ嫁いで改名し、みち となるのだが、嫁いでからのみちは家事と病人の世話、子供が生まれてからは子育ても加わり、とにかく苦労の連続である。それに加えて、実家と滝沢家の家風の違いや優しそうに見えた夫は実は癇性持ちであったり、舅が仕切り屋であったりと、戸惑うことも多く、次から次へと難題が湧き起こる。

しまいには、病弱だった夫には先立たれ、年寄りを看取った後、一人息子にも22歳の若さで死なれてしまう。本当に幸せ薄い女性だったと思う。

とは言え、持ち前の明るさで時には夫や舅に口ごたえしながら、立派に滝沢家の嫁となっていくみちは逞しい。

江戸時代の質素な生活ぶりや風習などが垣間見え、また、みちの実家の両親の能天気ぶりも楽しく、ただ暗い苦労話だけの小説で終っていないところが面白い。


2007.02.07 Wednesday

小美代姐さん花乱万丈

激動の時代を駆け抜けた女の昭和爆走半生記小説。

大正14年生まれの美代子は学校嫌いで好きな芸事を生かすため、芸者になる。末は女相撲かと言われるくらい、体が大きくて、けっして美人ではないけれど、持ち前の明るさで芸者として身を立てていく。

東京大空襲に遭いながらも、一家の大黒柱として逞しく生き、晩年までの人生が時に楽しく、時に涙をさそいながら、描かれている。昔の女性は皆、美代子のように逞しかったのかもしれないが、何に対しても(学校の勉強とデスクワーク以外)前向きに取り組み、けっしてめげることのない美代子。明るくしっかり者で、理想的な女性だと思う。

自分の人生を振り返ってみて、美代子のように一生懸命何かに打ち込んだり、家族のために死ぬほど働いたことがあっただろうか、と少し恥ずかしくもなる。

ただ、作者の別の作品中の、(都立桃耳高校)タヤマシゲミと美代子のキャラがかぶっているように思うのは私だけだろうか・・・。


2006.12.12 Tuesday

都立桃耳高校シリーズ

時は1970年代、タヤマシゲミの青春花盛り高校生活を楽しいタッチで描いたシリーズ。

年代が少し違うが、私にはとても懐かしく読めるお話だった。当時の女子高生も勉強や恋や進路のことでいろいろ悩んでいたのがよくわかる。そして、若さゆえに元気いっぱいで羽目を外したりして、とても楽しく、笑える内容になっている。

携帯がなくても、カラオケがなくても、若い人はいつの時代でもこうして人生を楽しむことができるのである。

都立桃耳高校―神様おねがい!篇
都立桃耳高校―放課後ハードロック!篇
Calendar
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
Selected Entries
Categories
Archives
Recent Comment
Recent Trackback
Links
Profile
Search this site.
Others
Mobile
qrcode
Powered by
30days Album
無料ブログ作成サービス JUGEM