2007.09.05 Wednesday

直線の死角

やり手弁護士小早川が活躍する交通事故鑑定に関わるミステリー。
簡単な事故処理と思われた事件には実は大変な裏があり・・・。

交通事故保険金を扱ったストーリーが新鮮な感じで結構面白い。文章もわかり易く、すらすらと読めるが、元ヤクザを含め、登場人物(犯人以外)が善人過ぎて、各々のキャラクターにあまり魅力が感じられない。

交通事故の逸失利益や事故鑑定など、一般に知られていないことがよくわかるように書かれていて、大変参考になる。


2007.02.23 Friday

天使の代理人

人口妊娠中絶をめぐる生命の尊さを描いた衝撃作。

助産婦をしながら「天使の代理人」という組織を運営する冬子。キャリアを捨て、精子バンクを利用して妊娠した弥生。待望の妊娠が分かった直後、人違いで中絶させられた有希恵。一度は中絶を考えたものの産み育てることを選んだ雪絵。4人それぞれの人生と「天使の代理人」が交錯し、奇蹟が起こり、最後には感動的なラストが待っている。

人口妊娠中絶に対して賛否両論あるだろうが、この本は全く否定しているわけでもなさそうである。望まない妊娠といっても色々なケースがあり、ケースバイケースでしっかり考えていけばいい、ということだろう。

「胎児はエイリアンや腫瘍みたいなもの」というショッキングな表現も、ある人物の言葉の中に出てくる。中絶は殺人なのか、子供の命は誰のものなのか、深く考えさせられた一冊だ。


2006.12.16 Saturday

嫌われ松子の一生

24歳の松子が教職を追われ、故郷から失跡し、転落し続けた一生を描いたミステリー巨編。

松子の最後は彼女の人生を実によく物語っている。彼女自身、もう一度美容師として出直そうと決心した矢先の不幸であっただけに、哀れとしか言いようがない。運命の波に翻弄され続けた人生。もう少し上手く立ち回れなかったのか、と思うのだが、ひとつ歯車が狂うとこうなってしまうのだから、人生は危うい。

ただ、正直言って、同情よりも、「バカな女だ」と呆れる気持ちの方が強かった。不器用なりにも、もう少し上手く世の中を渡っていけたのではないか、と思う人は少なくないだろう。だからこそ小説なのかもしれない。

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