2008.03.06 Thursday

いっぺんさん

田舎を舞台に繰り広げられる8つの小さな奇蹟の物語。

2つを除いて6つの物語はどれも子供が主人公になっている。子供の目線で不思議な物語が語られるのはどこか昔話や童話のような雰囲気でほのぼのしている。

しかし、内容はかなりショッキングなものもあり、全体を通して命の大切さや友情の深さなどのメッセージが込められているように感じた。

昭和色の濃い、どこか懐かしい感じの短編集である。


2007.01.08 Monday

かたみ歌

懐かしいメロディと共にノスタルジックに展開する7つの奇跡の物語。

東京・下町にあるアカシア商店街の古本屋に持ち込まれる不思議なお話。それは近くにある覚智寺が関係しているかもしれない。7つの物語それぞれが独立した話として進んでいくのだが、お互いにリンクしていて、また最後には古本屋の主人の素性も分かり、なかなか面白い。

昭和30年代という時代柄なのか、ほのぼの、のんびりとした雰囲気がまた何とも懐かしく、十分楽しい一冊だった。

2007.01.04 Thursday

花まんま

大阪の路地裏を舞台におこる不思議な世界を描いた6つの物語。

全ての物語が子供を主人公に書かれていて、貧しいながらも逞しく生きている当時の子供達が目に浮かぶ。「トカビの夜」と「凍蝶」は差別される側の人達が書かれていて胸が痛くなった。

表題作の「花まんま」は思わず涙があふれてしまうほど感動する。誰かの生まれ変わりという不思議話で終わっていないし、「花まんま」という、ままごとで使う料理が老人と娘との気持ちをつなぐ役割を果たしている。さすがに直木賞受賞作だけのことはあると思った。

2006.12.29 Friday

わくらば日記

不思議な能力をもつ少女が浮かび上がらせる事件の真相や悲喜こもごもの人間模様を描いた短編連作集。

昭和30年代、東京の下町で母と姉・鈴音(りんね)と私・和歌子の3人が貧しいながらも仲睦まじく生活している様子を中心に話が進められていく。

語り手である和歌子は、とても上品な話し言葉で物語を綴っているので、当時のゆったりとした時間の流れや、人々の生活の様子が心に深く届いてくる感じがする。忙しい現代人がいつの間にかどこかに置き忘れてきた大切な何かを思い出させてくれる、温かくなる小説である。

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