2007.01.30 Tuesday

雪の夜話

雪の降る夜に公園で不思議な少女と出会った主人公が悩み、寄り道しながら自分の道を歩んでいく物語。

東京の美大へ進学し、デザイン会社に就職して意気揚々としていた主人公も、いつしか上司や会社の体制が変り、身の置き所をなくして会社を辞め、故郷へと帰ってくる。いい作品を仕上げることばかりに没頭し、周りとの人間関係を築いたり、組織というものを理解したりしようとしなかったが故の結果…なのかもしれない。

しかし、再び公園で出会った少女、雪子との関わりの中で考え、悩み、答えを見つけていく。

主人公の煮え切らなさに途中イライラするが、心温まるラストが用意されているので、読んだ後はスッキリ、爽やか、といったところか・・・。


2007.01.23 Tuesday

北緯四十三度の神話

雪国を舞台に姉妹の心の成長と和解を描いた物語。

姉が中学時代に淡い想いを抱いていたクラスメートの彼と妹が婚約したことを発端に姉妹の心の溝が広がっていく。一人の男性をめぐるこういう三角関係というのはよくある話ではあるが、姉妹の間で、となるとかえってドロドロとやっかいになってくる。姉と妹でそれぞれの心の動きやお互いのすれ違う思いがあり、なかなか通じ合えそうで通じ合えないまどろっこしさがある。

ラストはお互いの心に雪解けが訪れるのだが、そこに辿り着くまでに何人かの人と永遠の別れがあり、それらのことも姉妹の思いと絡みあい、影響し合って、物語をただの三角関係以上に複雑にしている。

雪国特有の神秘的な雰囲気が感じられる一冊。

2007.01.19 Friday

四日間の奇蹟

挫折した音楽家の青年と脳に障害を負ったピアニストの少女が遭遇する奇跡の物語。

核となるネタの部分に東野圭吾氏の「秘密」と同じ趣向が使われてはいるが、物語全体の雰囲気や人間ドラマの演出など、作者特有の世界を作り上げている。少女の身体を借りている四日間の真理子の心の動きが丁寧に描かれていて、共感を覚えた。

ただ、奇跡はその四日間では終わらず、真理子の死後、少女の身にも起こる。そして主人公の青年の気持ちまでも変えてしまう。誰の計らいか、お導きかはわからないが、きっと、青年と少女と真理子の3人の思いや運命などが絡み合って、こういう奇跡が起き、未来が始まったのだろう。

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