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2007.05.16 Wednesday

馬琴の嫁

滝沢馬琴のひとり息子と結婚した、土岐村てつ の一生を描いた著者にとっては初めての時代小説。

滝沢家へ嫁いで改名し、みち となるのだが、嫁いでからのみちは家事と病人の世話、子供が生まれてからは子育ても加わり、とにかく苦労の連続である。それに加えて、実家と滝沢家の家風の違いや優しそうに見えた夫は実は癇性持ちであったり、舅が仕切り屋であったりと、戸惑うことも多く、次から次へと難題が湧き起こる。

しまいには、病弱だった夫には先立たれ、年寄りを看取った後、一人息子にも22歳の若さで死なれてしまう。本当に幸せ薄い女性だったと思う。

とは言え、持ち前の明るさで時には夫や舅に口ごたえしながら、立派に滝沢家の嫁となっていくみちは逞しい。

江戸時代の質素な生活ぶりや風習などが垣間見え、また、みちの実家の両親の能天気ぶりも楽しく、ただ暗い苦労話だけの小説で終っていないところが面白い。


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